第十二話 おもてなしの心

2014/05/28/| カテゴリー:おもてなしの心

「おもてなし」と言う言葉には、日本人にとってどこか心地よい響きがあります。「もてなす」の丁寧語といわれますが、その意味するところ、根底にあることは何でしょうか。

まずは「単なる接待」と「おもてなし」の違いですが、その差は「心から相手を迎え入れる」思いがあるかどうかということ。

会社などで、仕事として接待をしなければならない時もありますが、心がまったく伴わない儀礼的な接待は、形だけ整えた「おもてなしもどき」です。

「おもてなし」は、はじめに形ありきではなく、相手を心から迎えるまごころありきで、その上で、「どんなご馳走を出すか」「どんな趣向で相手に喜んで貰うか」などを考えたらよいのではないでしょうか。
 
「おもてなし」として「相手を心から迎え入れる」の根底には、日本に昔から伝わるしきたりがあります。それは年毎に歳神様をお迎えし、季節ごとに季節の神様を迎えてきたことなどです。

暮れには、門松を飾って歳神様をお迎えし、おせちなどをお供えして、おもてなしをする。そしてその後、自分達家族で頂くのですが、心を込めてお供え(おもてなし)をしたところに神様は「福」を入れてくれるのですね。

またお盆の時には、迎え火を焚き、仏壇を飾ったり花などを供えて、先祖をお迎えするという習慣がありました。お盆に、茄子などで、馬や牛に見立てた飾りを作るのは、「おいでになる時には、馬に乗って少しでも早くお越し下さい。帰る時には、牛に乗って、ゆっくりとお帰り下さい」という意味があったそうです。少しでも長く御先祖様に、いて頂きたいという心をそうした形で表したのでしょう。

神様も仏様も共に目に見えない存在ですが、こうしたしきたりを通じて、「おもてなし」の心が自然に継承されてきたのではないでしょうか。



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posted by 藤原 美津子 at 10:00 | Comment(0) | おもてなしの心 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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