お盆で「地獄の釜の蓋が開く」とは

2016/07/13/| カテゴリー:日本の伝統的な先祖供養

お盆の時期は
「地獄の釜の蓋が開く」といわれ、

地獄にいる人たちが
解き放されて出てきます。

えっ?ホント?まさか?
と思われるでしょうね。

では「地獄の釜のふたが開く」のを、
時代劇のあるシーンにたとえてみます。

牢屋が火事になったときに
囚人たちを解放するシーンを
見たことがあるでしょうか。


牢奉行は囚人に向かって、

「今から解き放ちをいたす。
三日後の夕方五時までに、
極楽寺に戻ってくるのだ。

そうすれば罪一等を減ずる。

しかし、時刻までに戻らぬ者は
草の根分けても探し出し、
きっと極刑にしてみせる」

と伝えたうえで牢の扉を開けました。
解き放たれるのは、三日間など期限付きです。

これに似ています。

「地獄の釜のふたが開く」
と、言われる以上、
「地獄の釜が閉じてしまう時間」
が必ずあるからです。

お盆は、十三日の夕刻から十六日の夜までの
四日間です。

十六日の送り火の後、すぐに戻れば減刑、
戻らなければ極刑・・です。


お盆では、地獄の釜のふたが開いて、
解き放たれた先祖が
子孫の家に向かいます。

だから子孫の方でも
迎え火を焚いて知らせます。

そして「○○家のご先祖様、
どうぞこの火を目印に
おいで下さい。」
と呼びかけます。

そして子孫の家で
お食事やお茶、果物などの
供養を受けてお盆の期間を過ごします。

この時期にお坊さんを自宅に招いて
お経を上げてもらう家もありますね。

ここまでは、あの世とこの世
先祖と子孫のふれあいです。

しかしもう一つ
大事なことがあります。

それは先祖同士も
再会を果たすということ。

位牌に入っている先祖と
お墓にしか入れない先祖、
地獄から出てきた先祖など・・

位牌に入っている先祖は
ある程度高いところ
(生前に自分の天命を知ることが出来たなど)
にいかれた人達です。

地獄から出てきた人にとっては、
短い期間ですが、同じ家筋の
高いところの方から

人としての生き方、考え方など
いろいろな話を聞いて、
地獄から出られるための
気づきをもらいます。


そしてお盆が終わる十六日の送り火には
それを合図に元いた場所に戻ります。

自分の間違いに
気づくことができた人には
チャンスが与えられます。

「ああ、自分はここが間違ったから
(生前にこんなことをしてしまったから)、
地獄に堕ちてしまったのだ。
申し訳なかった!」
といった気持ちになったとき、

地獄の中に
筒のようなものが用意されていて、
一気に地獄から抜け出すことが
できるといわれています。

これは減刑の方です。

しかし最近は、お盆でも
ご先祖様をお迎えしない家が増えています。

この年に一度の大チャンス、
子孫から迎えてもらえなかった先祖は、

元いた地獄にすんなり戻る気持ちに
なりにくいものです。

こうしたことが巡り巡って、
今私たちがいるこの世の中に
悪い影響を及ぼしているとも
考えられます。


今、迎え火を焚く家は、
年々減っているようです。

これでは「地獄から出てきたものの、
受け入れてもらえない人」
が大勢さまようことになります。

ですから、事故などの悪いことが
いつもより起こりやすくなるのです。

海水浴や川遊びも
お盆の間は避けるほうが無難です。


posted by 藤原 美津子 at 08:00 | Comment(0) | 日本の伝統的な先祖供養 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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